神前結婚式の流れ

和婚ならではの儀式がたくさんある!

神社での神前式は、洋風の結婚式にはない儀式がたくさんあります。全体の流れはもちろんですが、儀式の持つ意味もしっかりと頭に入れた上で式に臨みましょう。神前式は「参進の儀」から始まります。これは出席者の入場で、儀の始まりを告げる雅楽の演奏の中、斎主と巫女に先導されて花嫁行列が本殿・御社殿まで進みます。参列者全員が入場したら、式の進行を担当する斎主から最初の挨拶があり、全員で神前に向かって一礼します。式の最初は「修祓(しゅばつ)の儀」です。これはお祓いのことで、斎主が祓詞を述べ、身の穢れをはらい清めます。続く「祝詞奏上(のりとそうじょう)」は結婚のお祝いの言葉を神様に向かって読み上げる儀式です。そして神前式のメインイベントである「三献(さんこん)の儀」。新郎新婦が小・中・大の杯を交わし、夫婦の契りを結びます。三三九度とも呼ばれます。

儀式の名前も確認しておこう

三三九度の後は、新郎新婦がこれから夫婦として生きていくことを誓う言葉を神様に対して読み上げる「誓詞奉読(せいしほうどく)」の儀式が行われます。基本的に神社側が用意してくれるので、新郎新婦が自分達で考える必要はありません。この後「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」「指輪交換」「神楽奉納」「親族杯の儀」と続いていきます。玉串奉奠は榊の木の枝に紙垂(しで)を付けた「玉串」を神前にお供えし、神様と夫婦二人の繋がりを固める儀式です。指輪交換は新郎新婦がお互いの指に結婚指輪をはめる儀式のこと。元々西洋の文化で神前式では行われていませんでしたが、最近は取り入れているところが多くなっています。神楽奉納は巫女による舞披露、親族杯の儀は列席者全員が杯でお神酒を飲んで親族同士の繋がりを固める儀式です。この後斎主による挨拶があり、退場。式は完了となります。